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2010年 05月 11日

映画『プレシャス』

光を皆に降り注ぎ、導く人は
暗闇のトンネルに入ってしまったら
自らの光を頼りに暗闇から脱け出すしかないのだ
そしてまたトンネルを抜けたら
皆を明るく照らし導いて行く

映画『プレシャス』の中での印象的な台詞


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主人公プレシャスはスラムで育ち
幼い頃から父親に性的虐待を受け
17歳になる頃には父親との子供2人目を身ごもる
母親はそんな現状を知りながら回避するどころか
自分の夫を取られたとプレシャスに対しサディスティックに
暴力、精神的虐待を繰り返す

妊娠したせいでプレシャスは学校を退学になる
しかし、校長先生(女性)の計らいでオルタナティブスクールに通える事に
そこで出会う先生(女性)や仲間達(女性)が素晴らしい
特に担任であるレイン先生は最高に素晴らしく素敵な先生だ

プレシャスは、クリスマスの日にレイン先生の家に行く
同性の恋人と幸せに暮らすレイン先生
少しプレシャスはためらう、
愛を知らないプレシャス
しかし、レイン先生は無条件にプレシャスを受け入れ
暖かく、そして厳しい母のような愛情で包み込む

最後に絶望的な試練が待っているけれど
レイン先生は同情などしない
『とにかく書くのよ!書き続けるの!』
と読み書きの出来ないプレシャスに言い放つ。
それは、どんな絶望的な事があっても
とにかく前を向いて進めさえすれば道が開ける
そして、知性が人を前に向かせる事を
レイン先生は教えてくれたのではないでしょうか。



佐平次さんのブログで知ったこの映画、本当に素晴らしい映画でした!

『プレシャス』は、アメリカ社会に深く根ざし、アメリカを深く分裂させている「性間の対立」をどこかで停止させなければならないという明確な使命感に貫かれている。その意味で、本作は映画史上画期的な作品であると私は思う。その歴史的な意義が理解され、定着するまでには、まだしばらくの時間を要するだろう。だから、「映画史の潮目」の生き証人になりたい人はこの映画を見ておく方がいいと思う。本作の政治的意図は誤解の余地なく、ひさしく女たちを虐待してきた男たちに「罰を与える」ことにある。

そして、こちらの内田樹さんのブログにも書かれているように
最近、このような『男性嫌悪』(逆ミソジニー)な作品を絵画や音楽、ドラマなどで良く目にする
私の大好きな松井冬子さんの作品や、GAGAの歌詞やパフォーマンスも、かなり匂いますね
これは、あきらかに永遠続いてきたミソジニーやホモソーシャル、男尊女卑への復讐なのではないでしょうか?
復讐の後が早く見たいものですが、今はこの復讐劇を楽しみたい自分がいます。。。


冒頭に書いた台詞はプレシャスがレイン先生へ言った言葉ですが
映画を観終わった後は、プレシャス自身が光り輝き、私達を導いてくれます。
是非是非ご覧下さい!!!
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by naou7 | 2010-05-11 19:18 | ジェンダー


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