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2010年 11月 07日

国立ハンセン病資料館

国立ハンセン病資料館に行ってきました。
私がハンセン病の事実を知ったのは
遠藤周作の『わたしが棄てた女』を読んだ時からでした。
それから松本清張の『砂の器』の
映画を通して知りました。
どちらも、強烈な差別からくる問題定義
を含め、人間の尊厳を深く描いた傑作だと思います。
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今まで、自分の住んでいる街の近くに
資料館があることを知りませんでした。
しかも、ハンセン病療養所が、そこにある事すら知りませんでした。
偶然にも電車の車内公告で、今開催中の
『全正病院を歩く-写された20世紀前半の療養所-』のポスターを見つけたのでした 。

とにかく、多くの方に足を運んでもらい
この事実を自分の問題だと思い感じて欲しいです。
そして、いまも資料館の敷地内に残る「多麿全生園」を
自分の足で歩き、感じて欲しいのです。

今日は多麿全生園に降り注ぐ夕日が素晴らしく綺麗でした。
こんな夕日を、病気を理由に両親から引き離されバレリーナになりたいと
言った幼い少女は、どんな思いで見つめていたのだろうか...

「いつ退院できるかわからない病気。もし退院しても今の私のように
また入院するかもしれないのに、なんでバレリーナになれる可能性があるだろう。
たとえ夢であろうと、バレリーナになった自分を想像している自分がいやになった。
今はだから私には夢がない。だが私は自分の生きがいのある人生が欲しい。
生きている、ということを自分自身で味わってみたい。
そして社会人として精一杯働いてみたいのだ。
療養所のような垣根の無い自由な世界で、自分が生きている事を確かめてみたいのだ。
愛生園の高校などには行きたくない。もうこれ以上、囲いのある生活はしたくない。
出来るものなら早く退院し、この十年の空白を埋めたい。
この私の願いを夢といえるのなら、わたしは夢をもてるのだ」





ジェンダー問題やセクシャルマイノリティーの問題もそうですが、
やはり、差別や偏見、マイノリティーの世界に強く心を揺さぶられる。
それは、人間の尊厳という太い絆で結ばれている問題なのだと思います。
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by naou7 | 2010-11-07 22:49


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