2012年 06月 06日
平塚美術館で開催中の木下晋【祈りの心】展に行ってきました。 ハンセン病の為、生涯療養所で過ごした詩人の桜井哲夫さんの肖像画は圧倒的な輝きに満ちていた。 鉛筆だけで仕上げる作品には想像を絶する程の力があり、頭をガツンとやられる。 わたしにとっては強烈に目が覚める作品でした。 いわゆる私達が考える【孤独】とは違う もっともっと深く質の違う【孤独】を桜井さんの背中に見た時、 木下晋さんは彼の肖像画を描きたいと願った。 しかし、その作品には孤独の匂いはしない。むしろ光輝き神々しくありました。 それは桜井哲夫さんの心が、肖像画から滲み出ているのだと思う。 桜井さんの言葉 「自分はらい病の犠牲者と思ったことはない。 むしろらい病という衣装を身に纏うことができたおかげで、今日まで生きてこられた」 人権をむしり取られ、差別を受け、魂をも踏みにじられる事実が世の中には無数にある。 その中で希望を失わず、光を放ちながら生きる人々に、私は強烈に惹かれる。
by naou7
| 2012-06-06 08:24
| アート
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